講師画:鉛筆素描 HB+ゴム 紙:ミューズタッチ
講師画:鉛筆素描 HB+ゴム 紙:ミューズタッチ

絵画教室 コスモスデッサン会

■令和3年度から会則を改め、教室の責任者を中心に運営。

 

・1997年「コスモス絵画クラブ」として出発。発起人の山高武夫氏(故人)、阪口達郎氏(故人)の呼びかけで愛好家数名から始まりました。勉強会の拠点を市の中央公民館に移し、コスモスデッサン会として市の文化運動に参加するようになりました。高校生参加者の中から、専門学校や大学の芸術系に進出した方もありました。 自由な絵画技法ではなく、基礎デッサン研究を通じて画材の使い方や動かし方、構図のほか紙選びや色材の使い方なども勉強しています。特に水彩画は、紙と絵具の相性が大切で、各自が目指す作品イメージから逆算して、紙と絵具や筆のふさわしい選択などもお伝えしています。

 

申 込(※)お問い合わせ:フレーム 0475-73-4549 第2水曜日・第4土曜日 午前9時〜12時 於:大網白里市 中央公民館

参加費:大人 有料 中高生は無料

内容:各人の作品を持ち寄り、課題を見つけて、明度差 位置関係 空間創出 着色技法などを学習しています。 石膏も用意。

材料:水彩 パステル 鉛筆 油彩

(※)2019.11.7 申し込み先をフレームに変更致しました。


■ご準備いただくもの (各種画材はフレーム店内でもご用意できますので、手持ちのない方はご利用ください。)

①ご自分が最近描いた作品(途中のものでもよいです)1〜2点。//課題をみつけて方向性を一緒に考えていきます。

②鉛筆(HB〜4B)消しゴム(練り消しよりMONOなど文具店入手なもの)

③クロッキーブックB4〜F6あたりの大きさを1冊。 

画用紙のブックでもよいですが、できればクロッキーブック(ミューズ社製品)//レード入りのためとても描きやすいです。

④単純な形を持つモチーフ(果物や容器などなんでも可ですが、テーブルにのせられる大きさ1〜2個)

 


■上達のポイント 観察する力を養うこと・観察に基づいて描写の研究を継続すること・・・エンドレスです!

絵を描いているのは、自分の作品を眺めチェックしている時の頭脳の中だと思っています。眺めながらチェックして加筆や修正をおこなうのですが、おこなうその作業は、思うままに描いているのでなく、チェックに基づいた作業ということになります。

 流れでいえば、自分の作業をチェックし、計画を立て、立てた計画を実施し、実施した作業を確認し、チェックして、新たな計画を立て、立てた計画を実施し、〜 この繰り返しだと思います。

これを前提に、方向性またはチェック項目がいくつかありますが、遠近における明度差や動き、面あるいは角を見つける観察力や想像力といったことに注意しながらすすめてけるようお話しています。

■写真を見ながら描くときの注意。 ポイント:写真の限界を補ってあげましょう。

写真も濃淡表現しますが、空間表現には限界があります。(写真通りに描くことを否定するものではありません)

 

たとえば、想像してみてください。同じ大きさの黒い箱が1メートルおきに5個配置された写真があるとします。

写真では、近くの箱も5メートル先の箱もおそらく同じ濃度の黒に写し出されているはずです。

空間を感じさせる作品にしたいのであれば、5個の箱の濃度(明度)は、描き手がそれぞれ変化させましょう。

箱の色が黒でなくとも、白でも赤でも緑でもかまわないのですが、デッサンの場合も着彩画においても遠近を表現する際は、それぞれの箱の濃度(明度)をその位置にふさわしい濃度(明度)に変えてあげると、空間が生まれ距離を感じさせることができます。

 少しわかりづらい説明ですが、黒(または白)の濃さを決めるのは、取り囲んでいる周りの白(または黒)さの度合いです。紙やキャンバスのある部分に真っ黒を塗っても、周りが濃いグレーだったら真っ黒には見えません。真っ黒に見せるには周りに純白が必要です。この白と黒の明度差が空間や位置表現の核心です。

 


2021.7月の勉強会で「水彩紙と絵具と水」についての深掘りした講習を行う予定です。

紙の種類をそろえ様々なことをお伝えしたいと企画中です。

■ 参加者の方から、構図について質問があり、一般論を交えてお話しました。参考画像が左の分割図です。黄金比やL型構図などいくつかありますが、主題モチーフと主題表現域に分けてお伝えしました。主題が必ずしも中央にあるとは限りません。しかし、その場合でも中央範囲は主要な表現域にかわりはありません。ここの説明が主題モチーフを説明する重要な説明空間になります。

 有名作品が黄金比や三分割構図で語られることがあります。私たち不慣れな者にとっては、構図セオリーに適っていても、彩色技術なりが伴わないとうまく表現できずに終わるのではないかと思います。

■前回の全体テーマをご紹介します。

『黒い立方体(20センチ×20センチ×20センチ)を5個、適当に配置して鉛筆デッサンしてみましょう』

『鉛筆デッサンを観ながら、画用紙に黒色の水彩で着色してみましょう。 他の色、単色で塗ってもいいですからね〜』

『もう一度、言いますと、題材は真っ黒い立方体ですからね〜 白じゃないですよ〜 』

『光の向きは、逆光でも 斜め向きでもかまいませんヨ〜 』

■ 参加者の方から、背景色や陰の色、および強さについてのご質問がありました。教室では基礎的なセオリーにもとづいて学習しています。明度差や彩度差、補色の関係等、モノクロに置き換えた場合と実際の彩色の場合を、オリジナル色相環を用いて一緒に考えています。受験勉強をしているわけではありませんので、力まず、楽しく学習しています。

 

 例えば入門者の方は、バックは「黒色」と、心のどこかで決めてしまっている場合が多く感じられます。また、遠くの陰と近くの陰が同じ明度で描かれていたり、廻り込む線が強調されすぎていたり・・等々。

 

 教室では個々人が挑戦しているひとつの画題を深堀りして学んでいます。『限界が訪れたら、そこからが研究の始まりですよ〜っ。どうしたらよいか、講師に丸投げしないでね〜っ。』とお声がけして、もう一歩深く気づきの感覚を磨いてもらえるよう努めています。それは、大抵の方がもう一歩という良い段階まで達しているのに、次の画題へ移ってしまい、結局同じような課題に直面しているからです。

 

 

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