立体 透明 クリア 展示壁面色を反映する額装例
お客様のご要望と相談
子どもさんの記念徽章、女子らしさが伝わる額装を、とのご要望をうけた実施例です。
徽章寸法は直径約20㎜大。
ごく一般的なバッジ額装だとご要望には遠い重厚なイメージになるため、構成に工夫を試みました。
徽章の外周を囲むように、花柄を思わせるデザインでアクリルをレーザー抜き加工し、中央に徽章をセットしました。
展示空間の光を受けて型抜きの陰が立体感を伝えてくれることを期待。
バラ色とミント色をエプソン顔料プリンターで印刷し、窓寸法に合わせて製作しました。印刷支持体はホワイトワトソン紙(水彩紙)239g。
一般的にはマットボードなどを用いますが、染料色の色あせを考慮して耐光性のある顔料インクを用いました。これで退色を抑えることができます。
画像は今回の額装に用いる構成素材一式です。
フラワーデザイン型の眼孔加工
レーザー機により徽章の外周を加工
中央に徽章の針を通す孔と正体姿勢を維持させる添え孔を設け、徽章型に合致させるため、加工データーは注意深く作成しました。
あわせて徽章を中空設置させるためのアクリルスペーサーも作りました。
実際に装填してでガタつき動きがないか、振動でも落下しないか、確認しました。
バラ色を正面に、ミント色を背面に設置して、中央の徽章を挟み込むようにスペーサーで構成し、徽章の中空設置感を確かめました。
裏側からの光が徽章外周のフラワーデザインを浮かび上がらせています。
裏側の状態です。
徽章の設置方法も確認できます。これでユーザーであるお子さんが成長され、やがてメンテナンスが発生しても安心です。
今回は接着剤やテープを一切使っていません。トンボ留めを回せば、すべての構成素材の入れ替えがユーザー自身で簡単に行えます。
完成画像です。
■今回使用した設備
留め切り機
Vネール打ち込み機
エプソンPX-H6000
レーザー加工機
PC イラストレーター フォトショップ などを使用しました。
フレームではいろいろな設備機器を用いて、従来技術以外の手法も積極的に採用しています。
限りもありますが、可能な範囲で額装などを手がけています。新たなご依頼がどういうものか、悩むのも楽しい仕事です。